Q. 改革の時の腕力、依って立つものはどこからくるか?
A. 戦いなので、力で叩き潰す部分と権謀術数で懐柔する部分の両方が必要。ビジネスで言えば、法律であったり、お金であったり、それらをどのようにうまく使って人をある方向に持っていくかというテクニカルな技術というのが戦う一つの要素。だから君主論みたいな本は読んだほうがよい。ある働きかけをしたときにその人がどのように反応するかは最後は心理である。脅かしたらビビってくれるのか、懐柔したら言うことを聞いてくれるのかは人と状況による。人間に対する洞察力が無いと戦うことはできない。ただし、その際に気をつけないといけないのは、対峙したときに自分がこれまで対峙したことのない人が相手かもしれないということ。その時に相手がどのように感じているのかという想像力は非常に大事になる。ハードスキルと人間的なソフトスキルの問題を自分自身が相当熟知していないといけない。自分が分からなかったら専門家を自分の近くにおくこと。しかし、そうはいいながら、最後の最後に重要なのは信念。これで殺されてもいいと思うかどうか。さらに言えば、改革の際の時代、タイミングはきわめて重要。小泉改革がうまくいったのは、2001年くらいに日本の国債格付けが下がってカタストロフィックな状況に陥ったという時代背景があったから。だからきわめてフリーハンドで改革を実行できた。平時に同じことを実施していたら、あっさり首を切られて終わっていた。
- スキル
- 信念
- タイミング(歴史観)
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